ケン・ローチ監督の新作「家族を想うとき」あらすじ・キャスト・みどころをご紹介

家族を想う時
(C)Sixteen SWMY Limited,Why Not Productions,Les Films du Fleuve British Broadcasting Corporation,France 2 Cinema and The British Film Institute 2019

ケン・ローチ監督最新作「Sorry We Missed You(原題)」が日本タイトル「家族を想うとき」とし2019年12月13日に公開することが決定いたしました!

国際経済が発達する中、変わっていく人々の働き方と、時代の波に翻弄される家族の物語です。

これまでも、現実社会の問題などを題材に描いてきたケン・ローチ監督最新作「家族を想うとき」をご紹介いたします。

映画「家族を想うとき」公開日

映画 公開日

2019年12月13日 金曜日

ヒューマントラストシネマ有楽町

新宿武蔵野館ほか全国で順次公開予定です。

映画「家族を想うとき」あらすじ

イギリス、ニューカッスルで暮らす4人家族。

父リッキーは、マイホームの購入の夢を叶えるために、大手配送業者のフランチャイズドライバーとして独立し、週6日1日14時間働いている。

そんな夫を支えるため、母アビーは介護ヘルパーとして、1日に何軒も周り、時間外になっても働いていた。

毎日忙しい両親と過ごせる時間もなく、高校生の息子セブと小学生の娘のライザは寂しい想いをしていた。

寂しさのあまり「父さんみたいな負け犬にならない」と暴言を吐く息子セブ。

ある日、セブのちょっとした非行がきっかけとなり家族に亀裂が生まれてしまう。

監督・キャスト紹介

ケン・ローチ監督

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ケン・ローチ

  • 監督 ケン・ローチ

家族を想う時

(C)Sixteen SWMY Limited,Why Not Productions,Les Films du Fleuve British Broadcasting Corporation,France 2 Cinema and The British Film Institute 2019

キャスト

  • リッキー役/クリス・ヒッチェンズ

    家族のため、そしてマイホームを購入するため懸命に働く父。

  • アビー役/デビー・ハニーウッド

    夫リッキーを支えようと懸命に働く母。

  • ライザ役/リス・ストーン

    父と母を支えようと寂しさを我慢し、明るく振る舞う。

  • セブ役/ケイティ・プロクター

    父と母を想いつつも、寂しさゆえに非行に走ってしまう。

ケン・ローチ監督が引退を撤回してまで描きたかったこととは

(C)cinemacafenet
photo:Sixteen SWMY Limited,Why Not Productions,Les Films du Fleuve British Broadcasting Corporation,France 2 Cinema and The British Film Institute 2019

80歳をこえたケン・ローチ監督は、「わたしは、ダニエル・ブレイク」を最後に映画界からの引退を表明していましたが、

グローバル化が進む中、労働者における不安定な状況や理不尽なシステムによる過酷な労働でも、生活するためには、どんな状況でも受け入れなければならない今の社会に、怒りが込み上げたケン・ローチ監督。

引退を撤回し、現社会の問題を世界に訴えるため、再びメガホンを取ったそうです。

映画「家族を想うとき」を制作するにあたり、現役のドライバーや介護士に実際に会い、細かなところまで自ら取材を行ったケン・ローチ監督。

取材したある宅配ドライバーは「1日15時間働く日もあり、休憩もとれない。だけど平均時給は700円程度」だと知りケン・ローチ監督は、

「こんな社会になったのは、大企業の間の激しい競争が原因。少しでも儲けようとすれば、安い労働力が必要で、そのために労働者の立場がますます弱くなってしまった」と話しています。

映画「家族を想うとき」の家族は、「自分が不幸な状態に置かれている」ということには気づかず、「ただ幸せになりたい、家族と一緒に暮らしたい」と願っています。

これについて、ケン・ローチ監督は、「多くの人々が不安定な雇用状態に置かれている。この映画で描こうとしたのは、こうした「労働者が本来持つべき力を失っている現実。そしてこの現実こそが、家族に与える壊滅的な影響」と語っています。

最新作「家族を想うとき」では、社会の下層から這い上がれない家族の姿を通し、現代社会への「怒り」を描かいています。

クローズアップ現代+是枝裕和×ケン・ローチ の対談内容とは

家族を想う時 

出典:https://www.cinra.net/news/gallery/153637/2/
CINRA.net

第71回カンヌ国際映画祭において、最高賞であるパルム・ドールを受賞した「万引き家族」など、「家族」をテーマに、さまざまな作品を作り上げてきた是枝監督が、師匠と仰いできたケン・ローチ監督とNHKの番組「クローズアップ現代+」で対談をしました。

貧困にさらされる家族など、社会の見えざる一面を描いてきたケン・ローチ監督と是枝監督。

不安定な社会の中、懸命に生きる人々を見つめ、この現状をどう世界に伝えていくべきか語っています。

映画を通して社会の構造的な問題を明らかにし、解決に導くべきだと考え、強制的な労働を強いられている者や、貧困弱者が置かれた現実、社会に押しつぶされそうな、「声なき声」をどう世の中に伝えるかを常に考えている2人。

より自然な演技を引き出すため、役者に台本を渡さず、その状況に応じてセリフを変える手法を使っているそうです。

ケン・ローチ監督は「映画を通してごく普通の人たちが持つ力を示すことに努めてきた。弱い立場にいる人を、単なる被害者として描くことはしない。なぜなら、それこそ特権階級が望むことだから。彼らが最も嫌うのは、弱者が力を持つこと。」と語り、

「映画を作る者として、人々に力を与える物語を、伝えていく使命がある」と考えており、「自分たちに力があると信じられれば、社会を変えるかもしれない」と考え映画を作っているそうです。

社会の暗い部分から目をそむけずに映画を作り続ける2人は、ときに厳しい批判にもさらされることもありますが、批判に屈することなく“リアル”を伝えることを重視しています。

そんなケン・ローチ監督の最新作「家族を想うとき」に注目です。

「家族を想うとき」が第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品

第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門-min

出典:https://www.cinematoday.jp/sp/cannes/

映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」でカンヌ国際映画祭 最高賞パルムドールを受賞した、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督の最新作「家族を想うとき」(「Sorry We Missed You(原題)」)が「第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門」に正式出品され、世界中から絶賛されました!

映画「家族を想うとき」は“いったい何と闘えば、家族を幸せにできるの?”と投げかけてきます。

他、「第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の出品」のほか「第67回サン・セバスティアン国際映画祭 Perlak部門出品」「第44回トロント国際映画祭に出品」するなど、その勢いは留まることを知りません。

ケン・ローチ監督の新作「家族を想うとき」まとめ

近年日本でも日々取り上げられている労働問題。

映画「家族を想うとき」は「労働者が本来持つべき力を失っている現実」「社会に押しつぶされそうな、声なき声」を代弁し、現在社会に生きる者に“失いつつある家族の美しくも力強い絆”を訴えてくる作品です。

ケン・ローチ監督が引退を撤回してまで伝えたかった、現在社会の問題を訴えかけてくる映画「家族を思うとき」は2019年12月13日 金曜日より、「ヒューマントラストシネマ有楽町」「新宿武蔵野館」ほか全国で順次公開です。

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