映画ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」ネタバレ感想~あの名作がなぜ今公開されたのか~

2019年7月12日に公開された劇場版「ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」はなんとシリーズ第22作目!

「キミにきめた!」から続く前作とは異なるシリーズの第3弾になります♪

不朽の名作と言われる「ミュウツーの逆襲」が、初のフル3DCGでポケモン映画として蘇りました!!!!

なぜ今新たに「ミュウツーの逆襲」が公開されたのか、オリジナルとの違いは?

まちょみ

今回はそんな映画ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」のネタバレ感想・あらすじ・基本情報までまるっとまとめていきたいと思います!

映画ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」基本情報(キャスト・ジャンル・監督・時間)

まちょみ

まずは映画ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」の基本情報さらっとをまとめてみたいと思います!

「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」基本情報
  • 公開年月:2019年5月
  • 放映時間:98分
  • 吹き替えキャスト
    サトシ役/松本梨香
    ピカチュウ役/大谷育江

    ミュウツー 役/市村正親

    ミュウ役/山寺宏一
    ムサシ役/林原めぐみ
    コジロウ役/三木眞一郎
    ニャース役/犬山イヌコ
    ボイジャー役/小林幸子
    ナレーション役/石塚運昇
    監督 湯山邦彦・榊原幹典

  • 脚本:首藤剛志
  • 音楽:宮崎慎二

映画ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」あらすじ

フジ博士は遺跡でミュウのDNAを手に入れ、最強のポケモンを作るべく研究に専念します。

ミュウの遺伝子から最強のポケモンと言われるミュウツーが作り出されるのですが、自身の存在理由に疑問を持ったミュウツーは、研究施設を破壊し・・・

彼をポケモンを捕獲するための兵器として活用しようとするロケット団のボス、サカキがが現れ、ミュウツーを兵器として扱うのでした。

兵器として人間に仕えることに疑問を持ったミュウツーは、姿を消すのです。

ある日、サトシ、カスミ、タケシのもとに、最強のポケモントレーナーと名乗る人物から手紙が届き、サトシはカスミ、タケシたちと一緒に島へと向かうことを決意をしたのでした!

島では、既存のポケモンから人工的に作られたコピーポケモンたちが待ち受けていて・・・。

映画ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」感想

まちょみ

続いては、映画ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」のネタバレ感想をまとめていきたいと思います!

ミュウツーの自問自答~何のために生まれた~

「ミュウツーの逆襲EVOLUTION」を見て、この映画のテーマでもある「自分とは何か?」を考えさせられました。

ミュウツーは作中、常に“何のために生まれたのか”を考えながら、自分の生き方や存在価値について自問自答しています。

たとえ、必要とされていなくとも、誰よりも強くなくとも 、そこに存在していることにこそに意味があり、コピーだろうとオリジナルだろうと、生きていることに変わりはないというメッセージが明かされます。

ミュウツーがなぜ人間と一緒にいるのか。なぜ人間の命令に沿うのか。
“自分”を持たないのかとピカチュウに問います。

ピカチュウは、“自分が一緒にいたいから、自分の意思でここにいるんだ”と答えます。

自分を作り出した人間に対する逆襲をし、本物より強くなることで“自分の存在”を意味あるものにしようとしてきたミュウツーには、ピカチュウの言葉が受け入れ難く思われます。

自分を利用し、争いを引き起こそうとする人間がいて、その存在に絶望したミュウツー。簡単には他者を信じたりすることはできません。

ミュウツーとミュウの格闘を始め、オリジナルとコピーとの闘い繰り広げられ、どちらかが勝つまでやめようとしない、そんな姿をもう見たくないサトシ。

今まで、“サトシ自身がポケモンたちをバトルさせている”それなのに、ミュウとミュウツーの戦いを、体を張って止め用途駆け出し、自らは石にされてしまいます。

ポケモンバトルに生きながら、ポケモンバトル自体を否定するという、自己矛盾を孕む行動をとったサトシは、まだ幼なく未熟だからゆえ、とも感じ取れてしまいますが、

ただ理屈で考えるよりも、目の前で起きていることに「悲しい」と感じ、本能のままに行動を起こしたのだ、という風にも思えました。

あまりにも純粋で、それでいて真っ直ぐで「自己矛盾」をするサトシの行動に触れ、ミュウツーは人間に希望を取り戻すことができたのです。

“1人でも自分のそばに誰かがいて、希望を与えてくれさえすれば、悲しみが絶望になり、怒りになることは避けられるんだろうな”と改めて考えさせられました。

カスミが映画の最後のシーンで「いるんだからいるんでしょうね」と言うのですが、「自分とは何か?」という問いに対して、具体的な答えを避けつつも、なんだか曖昧には聞こえないという新鮮な場面です。

生きている、命ある限り、どんなものとも共存できる”という結論をミュウツーも出したけれど、きっとまた悩むし、その堂々巡りが不条理と理解出来つつも、当然と言えば当然だ、というような、落ち着き払った言葉でした。

とても難しく重いテーマではありますが、ミュウツーの心の格闘を共感出来る人は多いのではないでしょうか?

「ミュウツーの逆襲EVOLUTION」とオリジナル版の相違点とは?

今回20年前に公開されたオリジナル版を尊重し、リメイクされた「ミュウツーの逆襲EVOLUTION」ですが、1つだけ大きく違う点があります!

それは、フル3DCGになったことです。

フル3DCGになったことで、ピカチュウ始め、ポケモンたちの毛並み肌質などのリアルさや、最強のポケモントレーナーと名乗る人物から手紙が届き、大荒れの海を超えていくシーンがあるのですが、その海の波やポケモンたちがバトルをするときの迫力がアニメーションとは異なり、3DCGのすごさが感じられました。

ポケモンVSコピーポケモンのシーンもリアルになり、ピカチュウ含めポケモン達の悲しみと怒りがより伝わってきてきて、サトシが石になり、皆が涙するシーンもグッとリアリティが出ていて、涙が止まらなくなりました。

ですが、オリジナル版をそのまま“コピー”した「ミュウツーの逆襲EVOLUTION」をそもそも20年の時を経てなぜ今CG作品としてリメイクしたのでしょうか?

毎年30億円前後の興行収入を記録するシリーズであるポケットモンスター劇場版ですが、2016年公開の「ポケモン・ザ・ムービーXY &Z ボルケニオンと機巧のマギアナ」では約21億円と劇場版最低の興行成績となってしまったそうです。

評価は良かったものの、2016年の夏には記録的な大ヒット作品が次々と公開され、作品はいいのに、競合のファミリー映画の前に苦戦をしてしまいました。

そこで、手を打ったのが「ミュウツーの逆襲  EVOLUTION」!

北米ではすでに3DCGアニメが一般的になっていることを受け、3DCGアニメに挑戦したことのある湯山邦彦監督が、3DCG作品として「ミュウツーの逆襲」に挑んだのです。

オリジナル版が公開した当初に熱狂していた世代は、現在大人になり、家庭を持っている人も多いはず。

そこで、2世代にわたり子供たちには、今とはまた別のポケモンの世界を知ってもらい、そして、かつて少年少女だった大人たちには懐かしさと3DCGにすることで新たな発見を楽しんでもらい、劇場に足を運んでもらいたい!と考えたのではないかと思います。(あくまで推測の範囲ですが・・・)

アイとアイツーの存在を使わなかったことに疑問

映画の冒頭で、ミュウツーが「 誰が生めと頼んだ! 誰が造ってくれと願った・・・!」と言いますが、そもそもなんで、ミュウツーがこの考えになったのか謎だと思いませんか?

人によって作られたミュウツー。

そもそもなぜミュウツーは作られたのかもわかりませんよね?

ミュウツーの誕生について、なくてはならない存在として“アイツー”がいます。

アイツーとは、オリジナル版「ミュウツーの逆襲」が公開される1ヶ月ほど前に、ラジオドラマとして放送された「ミュウツーの誕生」に人間の子供のコピーとして登場するのがアイツー。

オリジナル作品「ミュウツーの逆襲 」完全版(「劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕」公開直前の特番で放送した)の冒頭では、フジ博士の研究のシーンで、彼がDNAからクローンを作る研究に没頭してる理由が描かれています。

それは、亡くなった娘“アイ”のクローンを作るため・・・

そして生まれた“アイツー”。

このシーンを無くしたのは大きな損失だったと思います。

本作のテーマは「自分とは何か」という存在の肯定のはず。

ミュウツーが自身の存在について疑問を持つまでの心に変化をするのには、アイツーの存在が強く関わっていたと思うのです。

幼きミュウツーはアイツーから、ミュウツーが「ポケットモンスター」であり、「人間」によって造られ、アイツー自身が「人間」であること、命には限りがあること、生きることの楽しさなどたくさんのことを学びました。

「涙。生き物は体が痛いとき以外は涙を流さないって。悲しみで涙を流すのは人間だけだって。」と涙を流す理由も知ります。

だからこそ、ミュウツーがポケモンたちの涙を見て、考えを変えることができたのです。

そして、ポケモンたちの涙を見て、オリジナルであろうと、コピーであろうと、同じようにこの世界に存在している生き物だということを知るのです。

アイツーとの会話は、わずかな時間でしたが、幼いミュウツーにとってとても重要な経験だったのです。

それなのに、フジ博士の思いとアイツーの存在を消し、話を進めていくと筆者的には

「誰が生めと頼んだ! 誰が造ってくれと願った・・・!」

「私は私を生んだ全てを恨む。
だからこれは、攻撃でもなく宣戦布告でもなく、私を生んだお前達への、逆襲だ。」というセリフを生み出す彼の憎しみや怒りが浅く、疑問と違和感が生まれてしまうのです。

せっかく新たにリメイク版として20年の年月を経て作り出したのであれば、人間に対して逆襲をするまでに至った物語を入れて欲しかったです。

劇場版ポケットモンスターは子供向けの映画ではありますが、大人が見ても楽しめる「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」なだけに、アイツーの存在を入れてもらえたら、より深く最高傑作として、名を残せたのではないかと思い、好きな作品だからこそ残念でなりません。

映画ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」ネタバレ感想 まとめ

今回は映画ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」についてネタバレを含めた感想をまとめていきました。

世代を超えて人気を博し受け継がれてきたポケットモンスター。アニメシリーズは次々と更新され、映画作品も今年で23作目を迎えます。

今回のリメイクは、そういった世代の違いを超えてみんなが楽しめるような映画となっています。

まちょみ

まだ観ていない人や、昔ポケモンが好きだった人も、ぜひ今回の映画「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」をチェックしてみてください!

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