映画ヴェノムのネタバレ感想~少数派由来のダークヒーローに酔いしれろ!~

今回は根強い人気があり、以前は「スパイダーマン3」で完全なるヴィランとして登場したヴェノムが、一躍ダークヒーローとしてかっこよく生まれ変わります!

宿敵スパイダーマンのほうでいうと、「アメイジングスパイダーマン2」はとても心に残る作品。
たまに鑑賞しては、エマ・ストーン演じるグウェン・ステイシーの大学卒業後のスピーチを何度もリピートしてしまうんですよね。

まちょすけ

胸打たれるし、自分も次の日からの人生を精いっぱい生きようって思えるもんね

まちょみ

続編の「アメイジングスパイダーマン3」が打ち切りになってすごくショックだったなあ

今回のメインキャラクターであるヴェノムは、スパイダーマン3の中では、寄生した者の性格を歪めてしまうほどの凶暴さを持った生命体として登場しました。
新聞記者エディが胸中で抱えていたスパイダーマンへの憎しみを増幅させ、阻む者を退ける絶大な力を備えていました。

今回の映画「ヴェノム」において、果たしてスパイダーマンとの関連付けはあるのか。

そして作中のヴェノムがどういった形でスパイダーマンのシナリオから独立し、魅力あるメインキャラクターへと昇華されていくのか。

まちょすけ

ポスターのヴェノムをみる限り、前回「スパイダーマン3」で出てきた時よりガタイがめちゃくちゃよくなってて、更に凶暴化しているっぽいね

まちょみ

どう発展していくのかすごく楽しみ!

いざ、鑑賞!

映画ヴェノムの基本情報

まちょすけ

まずは映画「ヴェノム」の基本情報について見ていきましょう!

あらすじ

敏腕記者エディ・ブロック(トム・ハーディ)は、人体実験で死者をだしているという<ライフ財団>の真相を追う中、ある“最悪な”ものを発見し、接触してしまう。それは<シンビオート>と呼ばれる地球外生命体だった。

この意思を持った生命体との接触により、エディの体は寄生され、その声が聞こえるようになる。「一つになれば、俺たちはなんだってできる」とシンビオートはエディの体を蝕み、一体化し、ヴェノムとして名乗りを上げる。ヴェノムはそのグロテスクな体で容赦なく人を襲い、そして喰らう。相手を恐怖に陥れ、目玉、肺、そしてすい臓…体のどの部位も喰い尽くす。

エディは自分自身をコントロールできなくなる危機感を覚える一方、少しずつその力に魅了されていく――。

引用元:「ヴェノム」公式サイト

登場人物とキャスト

続いてはヴェノムに登場する主なキャラクターについてまとめていきたいと思います!

トム・ハーディ ヴェノム-min出典:「ヴェノム」公式サイト

エディ・ブロック(トム・ハーディ)
ライフ財団の悪質な研究を取材していた新聞記者で、今回のメインキャラクター。正義感から自己中心的な取材を繰り返す。シンビオートに寄生されてヴェノムと化す。

ミシェル・ウィリアムズ ヴェノム-min出典:「ヴェノム」公式サイト

アン・ウェイング(ミシェル・ウィリアムズ)
エディ・ブロックの恋人。弁護士。

リズ・アーメット ヴェノム-min出典:「ヴェノム」公式サイト

カールトン・ドレイク(リズ・アーメット)
ライフ財団の代表取締役社長。

映画ヴェノムのネタバレ感想

ヴェノム出典:amecomi-now.net(c)DC

最悪? いやほのぼのダークヒーロー

実は今作、ポスターの触れ込み通りの凶悪さは最初から最後まで微塵も感じさせず、寧ろ愛おしさが先立ってしまうヴェノム。

エディに寄生した初期段階から、昔からの馴染みの友人のようにのほほんとした会話をしていて、なんだか彼らの漫才のような掛け合いがすごく面白い。

これまで観た映画の中で、ここまでトム・ハーディが情けなさや弱弱しさをさらけ出している役を見る機会が無かったので、すごく新鮮で、普段のマッチョ度合いとのギャップに愛らしさを感じてしまいました。

まちょすけ

こういうエディとヴェノムの掛け合いはコミカルさを強めてしまっているけれど、寧ろそれが魅力的に映る

まちょみ

うん。最初からとっつきやすいからグロテスクなシーンが苦手な鑑賞者も楽しめるし、「かわいい」って評判が出回るんだと思う

また映画自体、物語の進め方が、今回の作品では言葉によるものが多いので、全体としての展開の繋がりが薄いというのも、エディとヴェノムの関係性が弱くなる要素の一つに感じられます。

また、ヴェノムはエディに対してひどく協力的。
「死なせはしない」と自分から身を挺して命を守ったり、
未来の出来事を予測して「扉の前に行くな」と行動を示唆したりと、
残虐非道さがさほど窺い知れません。

そうした愛らしさを強める更なるポイントが、「流血などのヴァイオレンスシーンが無い」という点。
ヴェノムが人間の足を掴んで床に叩きつけても、ヴェノムが人間の首を丸ごと食いちぎっても、異常な程にまで流血等の残酷な描写が出てこないんですね。
そのことがより、ヴェノムと人間との身体的かつ心理的な差別化を乏しくさせていて、どこか現実味に欠ける印象が残ると感じました。

まちょすけ

話によると、鑑賞可能範囲を拡大するために意図的にグロテスクな描写が省かれているらしいよ

まちょみ

映画の触れ込みに興味を持って鑑賞した人は驚くし、少し残念な気持ちになるのかな

まちょすけ

でも、エディとヴェノムを結ぶ結束感が感じられてすごい魅力的だったよ。

まちょみ

確かに。お互いを支えあうようなバディものとしての連帯感があって、そこはすごく好きだなあ。あと個人的にムキムキなエディさんがとてもドタイプです。

ヴェノムとエディとを結びつける要素とは

まちょすけ

ヴェノムがエディを共生対象として選んだ理由の一つが、「同じおちこぼれだから」っていうものだったね

まちょみ

新聞記者として自分の信念を貫こうとしたけれどうまくいかず、結局仕事も恋人も失ってしまったエディを見て、「同じ」だと感じたみたい

作中では、すべてを失ったエディと同じように、「自分も自分の星では落ちこぼれだった」とヴェノム自身の口から語られます。
実際、同じ境遇からもたらされた劣等感を抱える者どうし、補い合って、力を増幅させる強い「バディ」という風に感じられました。

ただ、映画の中でヴェノムが落ちこぼれであるという描写があまりにも少なく、どうにも腑に落ちない部分がありました。
ヴェノムの落ちこぼれ度合いを示す証拠は、自分から打ち明けた言葉での説明のみ。
他の描写で捕捉されることはなかったんですね。
実際、勝ち目がないと自分で言っていたライオットにも怯みもせずに立ち向かい、互角同然の戦闘をやってのけているので、やっぱりヴェノムに「落ちこぼれ」の文字が似合わなく感じてしまいます。

まちょすけ

ヴェノムがエディの体を自ら選んだ理由が曖昧だったから、感情移入が難しかったかも

まちょみ

そういえば、エディは決してヴェノムに自分の道理に反することをさせなかったよね

まちょすけ

確かに。悪い人じゃない警察や友人をヴェノムが食べようとすると、エディが「食べちゃダメだ」って制してたね

まちょみ

ああいうところも、ヴェノムにとっては新鮮だったのかも

まちょすけ

ライオットとか見てると、ヴェノムが生きている環境って常にサバイバルが求められそうだもんね。共感って何? 美味しいの? みたいな

まちょみ

そうそう。だから人間に寄生してみて、観察して、「なんか優しいじゃん」って思ったのかもしれない

まちょすけ

そこにプラス言ってた「落ちこぼれ」って共通点が更にヴェノムをエディに引き寄せたのかな

まちょみ

そもそも性格的に合う部分も多かったんだろうね

エディとヴェノムの関係性を強める要素について、作中で語られていない部分が多いので、鑑賞者側も想像を掻き立てられます。
ただ、ヴェノムのバックボーンを描写するシーンが少ないことで、その分、
「なぜヴェノムが落ちこぼれなのか」
「なぜヴェノムはエディの体である必要があったのか」
というような、キャラクターの選択に共感する上で重要な動機が抽象化されてしまっているようにも感じて、もやもやしてしまいました。

まちょすけ

でも友達とかって、無意識にお互い惹かれていて、いつの間にか距離が縮まっているっていうの多くない?

まちょみ

それと一緒なのかもしれない

まちょすけ

難しく考えるのも野暮ったいし、直観的に楽しんでもいいよね

カーチェイスが渋くてかっこいい!

ヴェノム カーチェイス-min

アクションシーンで言えば、エディがライフ財団から追われる際のカーチェイスシーンは、ヴェノムだからこそ可能な独自のアクションがとても魅力的で、そのアクションの種類も幅広く感じました。
カーチェイスの内容自体、そこまで広範囲を巻き込む大掛かりな爆発などやくどいCG表現が使われていたわけでもないのですが、その分、クラシックな渋さを醸していて大好きです。

ヴェノムが自身の体を触手のようにして電柱に括り付け、それを軸にして急カーブする様子

まちょみ

完全に別作品だけど、なんか「頭文字D」のハチロク溝ドリフトを思い出した

ヴェノムが目の前に止まっている自動車を押しのけ、道をこじ開ける様子

まちょみ

ヴェノムの体がトングみたいになった瞬間に道をふさいでた2台の車が左右に移動してた

ヴェノムが背後のドローン型追跡機を察知してエディに知らせる様子

まちょみ

車のドアを引き剥がして盾にして、ドローンからエディを守ってたのもかっこよかった

カーチェイスシーンの一つ一つがヴェノムの能力と特性を生かしたオリジナリティ溢れる仕上がりになっていると感じ、あっけにとられてしまいました。
ヴェノムとエディの共同作業的な要素がふんだんに盛り込まれていて、よりバディとしての魅力を強めています。

ライオット戦の最後があっけない

エディとの関わりの中で惹かれるものを感じ、地球に残ることを決意したヴェノムは、最終局面、同じシンビオートの隊長的存在であるライオットの侵略を阻止するべく、人間側について奮闘します。

シンビオートの世界では力がなく、戦闘力もライオットには到底及ばないと言っていたヴェノムですが、ライオットが乗ったロケットのエンジンタンクを破壊し、爆発させ、無事地球への侵略阻止に成功するんですね。

シンビオート同士が粘ついた体を絡ませあい、お互いのバディから引き剥がそうとするシーンは、具体的なアクションがあらわれない分、見えないエネルギーのようなものが視覚化されてうごめいているようにも感じられます。大迫力間違いなしです。

まちょすけ

ただ、このクライマックスのバトルシーンが結構短めだった

まちょみ

5分、6分くらいですぐに終わっちゃったし、勝ち方もどことなくあっけなかったよね

まちょみ

うん。もっとライオットとの肉弾戦の中で、ヴェノムが力の差を攻略していくプロセスをみたかったかも

序盤から、エディの失敗からヴェノムに寄生される過程までをかなりの時間使って描いてたので、そのせいかクライマックスの一番盛り上がりたい部分がサクッと終ってしまった感じも否めないです。

人間界でのヴェノムの圧倒的な力が作中で存分に描写していたので、「じゃあそれよりもライオットって何者なんだ」っていう構図が、あまり説明されてなかったのも、ライオット戦のあっさり感を強めている理由なのかなあと感じてしまいました。

ヴェノムとその他アメコミ作品との関連性は?

出典:theriver.jp© 2019 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved. | MARVEL and all related character names: © & ™ 2019 MARVEL.

冒頭でも記した通り、気になっていたのが、ヴェノムがメインキャラクターとして独立し、魅力ある物語として仕上がった際、その他アメコミ作品とのどの程度紐づけられるのか、ということ。

まちょすけ

確かスパイダーマンの原作では、エディはニューヨークで記者をやってたんだよね

まちょみ

そう。自分が追っていた事件の犯人をスクープしたのに、スパイダーマンが本当の犯人を捕まえちゃったんだよね

まちょすけ

だからエディは自分が誤報をしてしまったことで仕事をクビになり、スパイダーマンに恨みをもつようになるんだ

今回の映画でも、エディは昔ニューヨークに住んでいて、仕事でトラブルを起こしてから移住してきたということが分かるセリフがあります。
明確にスパイダーマンに関連した誤報について触れているわけではありませんが、これから先、ヴェノムをシリーズ化させる際に、シナリオを組み立てるときの一つの選択肢として置いてあるのかもしれないなと感じました。

ここまでヴェノムをダークヒーローとして引き立てたあとに、作中にスパイダーマンを登場させるとなると、魅力の度合いで主役を食ってしまいかねないところ。

現在ではスパイダーマン、MCUとの絡みが深まっているので、将来的にかなり広範囲に渡ってアメコミ世界を練り歩くことも考えられます。

そこに加えてエンドロール後のカーネイジ登場フラグ。

次回作では、スパイダーマンと共闘という形は、ヴェノム独自の正義感のベクトルを歪めてしまう形となってしまいかねないなあと思い、あまり気乗りはしません、、、

これからの物語がどう進むのか未だ謎ですが、ヴェノムというダークヒーローは、一つの独立した世界観で完結してほしいと、個人的には勝手に思っています。

映画ヴェノムネタバレ感想まとめ

ここで映画ヴェノムのネタバレ感想の要点を簡単にまとめていきたいと思います!

映画「ヴェノム」感想まとめ
  • ヴェノムは最悪というよりほのぼのダークヒーロー
  • ヴェノムとエディを結びつける要素の説明が少ない
  • でもヴェノムとエディの掛け合いはコミカルで愛らしい
  • 血しぶきなどの残酷描写は一切排除されている
  • 最後のライオット戦は映画全体を観たときに少し寂しい
  • ヴェノムは万人受けするエンタメ性の高いバディ映画

宣伝文句の「最悪さ」や「残虐性」はあまり感じられず、拍子抜けした人も少なくないかもしれません。
しかし、より多くの年代層に観てもらおうという考え方のもと、ヴェノムの設定が最初から愛らしく仕上がっているところに、寧ろこの作品の魅力が詰まっているようにも感じられました。

まちょすけ

結局は最後まで楽しく、ノリで観れればいいじゃん! おー! かっこいい! みたいなさ

まちょみ

うん! ヴェノムを製作したルーベン・フライシャー監督も「これからだよ」的な言葉をインタビューで残しているし、これからの続編でどう変化するのか興味津々だね!

映画ヴェノムの関連作品

最後に映画ヴェノムの関連作品について見ていきましょう!

キャストさんや監督などから辿った関連作品になるので、ぜひ興味のある方はご参照ください!

スパイダーマン3

スパイダーマン3-minAmazonサイト

まずはヴェノムが初めて登場した映画作品「スパイダーマン3」。
今回のヴェノムのような体躯の良いムキムキのダークヒーローではなく、少し細めで、上半身にはクモのマークが刻まれています。
性格も、今回の作品のような可愛らしさや人懐っこさはなく、寄生した人間の性格を歪めてしまう完全なる悪として存在していました。

スパイダーマンシリーズと絡めた原作に沿うヴェノムをお楽しみあれ!

レヴェナント 蘇えりし者

レヴェナントAmazonサイト

続いてご紹介する映画作品は、トム・ハーディ出演の「レヴェナント 蘇えりし者」。

実在したアメリカ西部開拓時代の罠漁師ヒュー・グラスの人生の困難を描いたサバイバル・アドベンチャー。
主演のレオナルド・ディカプリオはアカデミー賞主演男優賞を受賞し、同時にジョン・フィッツジェラルド役を演じたトム・ハーディも助演男優賞を受賞しています。

レオナルド・ディカプリオとトム・ハーディの迫真の攻防は、実際に本気で取っ組み合いをさせたほどのすごすぎる演技によって描かれています。

エディ・ブロック以外から観るトム・ハーディの姿をご覧あれ!

ゾンビランド

ゾンビランド-minAmazonサイト

続いては、ヴェノムにて監督を務めたルーベン・フライシャーの過去の大作映画「ゾンビランド」。

初登場からすぐさま「バイオハザード」や「ドーン・オブ・ザ・デッド」などのゾンビ映画を抜いて、全米歴代興行収入1位を記録した大ヒット作品になります。

ダークユーモア満載の痛快ドタバタコメディなので、ほかのゾンビ映画とは一線を隠している作品。
怖いのが苦手な人でもホラー要素を気軽に楽しめるので、ぜひ観てみてください!

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